京丹後市でオーガニック野菜の栽培とカフェを営む、てんとうむしばたけさん(旧:梅本農場)。子育て世代が多く働く農園では『子ども達が笑顔で健康になれる美味しい野菜』を作っている。
農業を始めた当初、梅本さんは慣行農業を行っていた。出荷用は規格サイズにするため農薬を使い、家庭で食べる用には別の菜園で農薬を使わず育てていた。子どもが生まれ学校給食を食べることになった時、今まで出荷していた野菜は、給食で子ども達が食べていたのに、いざ自分の子がそれを口にする事に抵抗を感じてしまったという。そんな思いもあり、有機農業へと移行した。
農園の側にある土の山。手前が新しい土、奥の方は7〜8年前のもの。比べると手触りも色も変化していた。落葉や草などを虫や微生物たちが時間をかけ少しずつ分解し、栄養たっぷりの堆肥になる。まさに年月をかけた宝の山だ。
定期的に農業体験も実施している。実際に山へ行って落葉を集め土を作る体験や種まき、収穫体験など様々。子育て世代のスタッフが多いこともあり、週末は子ども達と農園に来る事もあるという。「シャボン玉おじさんになって大人気のスタッフもいる」と楽しそうに話してくれた。
オーガニックといえば少々お高い、セレブなイメージが強い。だが、誰もが手に取りやすく美味しい野菜になること、すべての子ども達が笑顔になる地産地消100%給食を目指した『オーガニックスタンダード』を合言葉に、美味しく楽しい健康な暮らしを目標に取り組んでいる。