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agrizm No.4 田舎家そらしどさん

2023年11月04日

親子三世代でお米や野菜などを栽培し、加工・出荷まで行っている田舎家そらしどさん。お米は農薬不使用にこだわり、手で行う作業もあるため、たくさんは作れない。例えば、除草はチェーンを引いての作業で手間がかかり、もちろん直接口にする稲穂にも農薬は使わない。「無農薬」や「有機栽培」という言葉は有機JASの認定を受けた農家でないと使用できない。しかし、検査を受けるには多くの費用がかかり価格に反映させるとなると高額になってしまう。認定を受けずとも安全なお米を作る努力は惜しまず、手間暇をかけ育てている。長年続く農家だからこその厳しい目で栽培している。

また、豊かな自然の中で育った野菜や果物を使いジャムとして加工している。「農薬を使わない事で、時には虫や動物に作物を食べられてしまうことがあるが、『ほんの少しのお裾分け』と思い、その関わりも楽しんでる」と麻依さんが話してくれた。生き物は正直、消費者も安心していただけるのだ。

管理栄養士の資格を持つ麻衣さんは、祖父母の暮らす築100年の古民家を残したいという思いで孫ターンし、ここで商品開発などにも取り組んでいる。また、地元の特産品、万願寺とうがらしを使った「じぇのべーぜ」や「ぺぺろんちーの」は、パスタに絡めたり、パンやクラッカーにのせるだけで美味しくいただける商品だ。アレンジ次第でいろんな料理に使える万能調味料として人気となっている。

安全で安心して口にできる美味しいお米や野菜が体をつくり、心の栄養を届けている。