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agrizm No.14 お茶の三好園さん

2023年11月20日

綾部は、美味しいお茶を作る上で必要な朝霧が発生しやすく、気候条件に適しており、昔から良質なお茶が作られてきた。綾部市位田町にある「お茶の三好園」では収穫の最盛期を迎えている。新芽が伸び始め、茶摘みの時期には家族総出で収穫作業を行うという。栄養を蓄えながら寒い冬を乗り越えた新茶は、渋みが少なく香り豊かで旨みあるお茶が出来上がる。

お茶の三好園に嫁いできた福井泰子さんは、日本の文化であるお茶が綾部で作られている事をもっと知ってもらうため、いろんな事に挑戦している。そのひとつに農業士として農大研修生を受け入れ、農業の担い手の育成に取り組んでいる。他にも「のら×たん ゆらジェンヌ」のメンバーとして中丹農業を盛り上げるための活動を行なっている。また、おじいさんの代から茶葉を購入してくれている綾部や舞鶴の常連さんには手配りで届けている。「他のお茶じゃダメとか、飲み慣れた三好園さんとこのお茶が好きと言ってもらうと嬉しい。」と昔ながらのお客さんも大切にしている。古くから親しまれてきた『茶』の文化は、単純に喉を潤すというだけでなく、来客など『おもてなし』の気持ちを込めて淹れる、日本人にとって特別な存在なのだ。

今後の目標は「日本茶インストラクターの資格を取ること。日本茶は奥が深い!だからもっと勉強して知識を増やしたい。」と笑顔で話してくれた。

三好園のお茶は、彩菜館などでも購入することができる。(新茶は6月頃から販売予定)