福知山市三和町で農園を経営している株式会社Seasonさんは、化学肥料は使わず環境に優しい農法で万願寺とうがらしを栽培している。収穫の最盛期を迎え、代表の久保さんは専務と9名のスタッフと共に収穫・選別作業を行なっている。会社を設立した当初は、にんにくやトマトなどを栽培していた。しかしロスやコスト面から断念、その後、模索していく中で万願寺とうがらしの栽培を機に『持続可能な農業』を見出していった。
「大変や儲からないなどの農業のイメージを払拭したい」という久保さん。農業を始めたい人たちが新規就農でも十分生活していけるような形があればと考えている。そのひとつがワーキングホリデー制度の活用だ。現在、香港と台湾の方がスタッフとして働いている。また、味は良いのに規格外になっている不揃いの野菜を加工した商品開発をさまざまな企業とコラボし進めている。
万願寺とうがらしの生産や経営が安定していく中でやりたい栽培にも着手した。それが当初チャレンジしたトマトの栽培。品種はイタリアントマトで加工用にする。農業体験を開催してピザ窯でピザを焼いて食べる楽しいイベントなども企画中だ。地域の活性化と農業を繋ぎ、新しいことにチャレンジしていく久保さんは「子ども達のなりたい職業に『農業』が入る時代になったら、こんな嬉しいことはない」と語ってくれた。
農業が今よりもっと魅力ある職業となり、産業として成り立つ『農業の新しいカタチ』を創るため、久保さんは挑戦し続けている。
艶やかで肉厚があり、上品な味わいのSeasonさんの万願寺とうがらしは、直接、問い合わせても購入できる。