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agrizm No.21 さくかぜ畑さん

2023年11月29日

福知山市三和町で農薬不使用・自然栽培にこだわり、カラフルなイタリア野菜を中心に栽培をしているさくかぜ畑の川勝さん。昔は野菜が苦手だったが農業を始めるきっかけとなったのは「野菜作りしてみたら?」という母の一言だった。そこから農業の道へ進み、2年前にここ三和町で農地を借り本格的にスタート。1.2ヘクタールの農園を一人で管理している。ハウスが2棟、その隣に設置された広大な柵の中には3頭のヤギが暮らしている。名前は3頭ともユキちゃん。この子達のおかげで柵の中は草刈りしたかのように草がなく、何ともエコな除草隊だ。たまに脱走するらしく「ハウスを閉め忘れて葉物野菜が消えてた事があった」と、笑いながら話してくれた。

「まだ手をつけられていない場所だらけで、大変な事も多いけどやりたいことがたくさんあって。」という川勝さんは本当に楽しそうだ。そんな、川勝さんのもう一つの顔はバンドマン。先日は、イネノソラさんでライブを行なったという。古民家をリノベーションしたアットホームなご飯屋さんで、地元食材を使用した体に優しいランチがいただけると人気のお店だ。農家さん同士の交流もあり、ねずみのすもうさん(R3年3月号掲載)には農業の事を相談する仲だ。また、川勝さんが所属している『のら×たんゆらジェンヌ』では、情報交換や勉強会など定期的に集まっている。「農業の世界に入って知らない事が多い中で、メンバー達がいつも私を引っ張ってくれて、本当にありがたい」と。「カラフルな野菜を学校給食に出せたら、苦手な子ども達にも興味を持ってもらえる」と、自身が苦手だった過去があるからこその思いもあり、力を入れていきたいと語ってくれた。

さくかぜ畑さんの野菜で給食時間に彩りを与えてくれる日が楽しみだ。