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agrizm No.42 Honey  Rockさん

2025年04月15日

京都・由良川のほとりで養蜂場を営む「Honey  Rock」さん。西洋ミツバチを飼育し、自然の恵みたっぷりの蜂蜜を届けている。 Honey  Rockを立ち上げたのは、当時81歳だった正美さん。きっかけは、一人暮らしを始めた孫が健康を気遣い、蜂蜜に興味を持ったこと。孫からの「ハチ飼わへん?」そのひと言が、正美さんの心を動かした。「今から何かを始めるというのは、なんだかワクワクして嬉しかった」と語る正美さん。同じ地区に住む養蜂の師匠に学びながら、最初の2年は勉強の日々だった。現在は、正美さんを中心に、息子夫婦、そして孫の3世代で養蜂。屋号のロゴデザインはお孫さんが手がけ、それぞれの得意分野を活かしながら、一家で大切に養蜂を続けている。
採蜜するまでには、天候や蜂の健康管理はもちろん、スズメバチなどの天敵から守るため、日々パトロールが欠かせない。特に夏場は、防護服を着るだけでも大変だが、手をかければかけるほど、いい蜂蜜ができるという。
「蜂蜜は季節によって味も色も変化する。その違いを一番に楽しめるのが、養蜂の醍醐味。蜂に刺されることもあるが、仲良くやっていきたい」と微笑む。
蜂蜜を心待ちにしているお客さんの声が、家族の励みになっている。「孫も帰省するたびに手伝ってくれるし、養蜂を始めて家族の会話も増えた。こうしてみんなで関わりながら、今年もおいしい蜂蜜を作りたい。」大切に育てられたミツバチは、今日も家族の絆をつなぎ、運んでいる。