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agrizm No.19 ミヤサイさん

2023年11月25日

福知山で自然の力で美味しい野菜や雑穀を育てているミヤサイ さんご夫婦。八年前に移住し、就農して始めの二年間は、実った作物が収穫目前にして鳥獣被害に遭ってしまう事もあり大変だったという。電気柵を設置し、更に網を張るなどの対策をして、農薬や化学肥料を使わず、有機肥料も極力使わないというこだわりで、年間約50種類栽培。今では、リピーターも増え、直接お客さんの元へ野菜の配達もしている。
「ネット販売もいいけど、直接渡した時のお客さんの反応が見られるのが嬉しい」と話すご主人。自然と向き合い、野菜本来の力と味をそのままに、美味しい野菜を育て届けている。
農業をするため移住したいと言うご主人に「鳥が飼える事を条件にOKした」という程、鳥好きの奥様は、結婚する前からインコと一緒に暮らしている。以前は、小鳥たちのため、安心して食べられるシードをネットで探し購入していたが、農薬や肥料を使わず育てた国産の稗や粟は希少だ。だったら自分たちで納得できる物を作ろうと雑穀の栽培も始めた。栽培の様子をインスタグラムやフェイスブックで公開すると、愛鳥家から購入したいと依頼が来ることもある。大切な『家族』だからこそ良質なものを選びたいというのは飼い主共通の思いなのだ。
また、農業をしながら古民家の改修も行なっている。漆喰を塗る工程や窓枠にガラスをはめ込む作業など、できる事は自分たちの手でする。
「古民家が綺麗になったら、ワークショップや料理教室など、みんなが集まれる場所にしたい。」と楽しそうに話してくれた。
ミヤサイ さんの野菜は、ABAKES(エーベイクス)のお菓子に使われている。お味噌などの加工品は、『お土産と喫茶 足立』で購入できる。また、ワンダーマーケットが再開され次第出店する予定だ。